徒然なるまゝに

心にうつりゆくよしなしごとを書いてみる

1時間半並んで「とようけ丼」をいただく

紅葉真っ盛りの週末の京都は半端ない人混みだった。宿泊先から北野天満宮行きの市バスも、これでもかってぐらい人々が乗車してきて、ギューギュー詰め満員バスは急カーブしたら倒れそうな程。地元らしき年配の方々も多めで、何でだ?と思ったら、北野天満宮で月1でやっている骨董市を目指しているようだった。規模も大きく、結構な人気らしい。

私達は、北野天満宮の紅葉祭り見学の前に、バス停近くの京豆腐屋さんがやっている「とようけ茶屋」で、美味しいと評判の豆腐ランチを食べようとしていた。北野天満宮の前を通ると、いつも行列してるので気になってたお店。

10時、お豆腐屋さんは開いていたけど、茶屋の方は11時からだったので、まずは、出来立て豆乳を買って、飲みながら骨董市を物色してみる。着物や陶器が多い中、友人は、なかなかお値打ちそうなルビーのネックレスを購入。

10:45ぐらいにお店の前に戻ってみると、ざっと30人は居る行列になっていた。ま、でも、40席あるらしいから、11時になったら入れるだろうと最後尾に並んでみる。

だが、しかし、11時になっても列は動かず。暫くして発覚したのは、既に第一陣は入店しているということ。あー、豆乳買った時から待ってれば良かったと反省。

待つこと30分、天気予報は晴れだったのに、小雨が降ってきた。遠くには青空が見えるので直ぐに止むと思ったのに、雨はだんだん酷くなってきた。近くのコンビニに行ったけど、時すでに遅し、ビニール傘は完売。フードをかぶり雨をしのぐ。30分ぐらいして雨は止んだが、濡れたので寒くなり、今秋の初カイロをコンビニで購入。そして、寒空の下待つこと90分、やっとお店の3階に通された。

熱々のほうじ茶が出てきて冷えた身体に染み渡っていく。外の人混みとは別世界のゆったりとした空気が流れていた。待ってる時にメニューが回ってきていたので、もう食べるものは決まっているので速攻注文。そして、15分後、付け合わせのお豆腐が出てきた。お、美味しい!それから、更に10分後、注文した「とようけ丼」が出てきた。

色々なサイトの口コミを裏切らず、とても満足な味とボリュームのお食事だった。けれど、こんなに時間を掛けないとありつけないランチは、2度目はないなぁと思う。

お店の前に並ばせて待たせるシステムじゃなくて、名前を書いて順番が来る頃にお店に戻って来るように変えれば、細い歩道を塞いで北野天満宮への通行人に迷惑をかけることもなく、近くのバス停の列と間違えて並ぶ人も防げるのに。人気店なのは充分知れ渡ってるのだから、もう行列で客寄せすることは必要ないのに。という余計なお世話なことを友人と話しながら店を後にした。

本当に美味しかったので、並ぶのが苦でない、むしろ達成感で喜び倍増する人は、トライしてみることをお薦めする。